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「親父っ! 朝飯っ!!」

「もう少し、寝かせてくれよ。。。」
そういって、布団に潜り込む親父。

「ダメだっ、ダメだっ。はやく、飯、用意しろよっ!!」

「わかった、わかった。。。」
諦めないボクに、やっと、布団から出てきた親父は、
頭をボリボリ、かきながら、キッチンへ向う。

「お前の声、二日酔いに響くんだから。。。」
まだ、半分ぐらい、眠ってるような声で、ボクに言った。

でも、布団から出させてしまえば、こっちのも。
おまけに、今朝は、ボクの大好物。
週に一度のご馳走の日。


ボクが朝食を食べている間。
親父は、なにやら、出かける準備を始めた。

そういえば、今日は、お休みとかって言ってたなぁ。
ボクとしては、朝ごはんが食べられたら、それで良いしね。

出かける準備が整った親父を、玄関まで見送りにでた。

「昼過ぎには戻るから。」
そう言いながら、ボクの頭を一撫で。
おっきな手が、ボクの頭を包む。
今日の朝飯も大好きだけど、この大きな手も、ボクは大好きだ。

表から、バイクを引っ張り出す音が聞こえる。
しばらくして、ドコドコと、空気が破裂する様な音。

「ボクの声が、二日酔いにきついって??
そのヘンテコの音の方が、ガチャガチャドコドコうるさいじゃないか。」

そのガチャガチャドコドコが、遠退いていくのを確認して、
ボクは、また、寝床へもどった。



私と嘗ての愛犬の休日の朝を、わんこの目線で書いてみた。
まあ、わんこは、歴代わんこなら、誰でも当てはまるのだけれど、
今回は、初代暴れん坊である、ヨークシャーを当てはめた。

このヨーキーの名は、チャンプ。
ペットショップの売れ残りを引き取ってきたのだ。
普通、わんこは、自分が置いていかれると思うと、悪さをするものだが、
この仔は、何も言わずに外出した方が、悪戯が酷かった。
また、猟犬の血が濃くでたのか、骨格は大きく、体重も7kgあったが、
医者からは「肥満」という言葉が出なかった。

ちなみに、物語に出てくる「親父」は、私の事。
わんこが「ボク」と名乗っているが、どちらかと言うと、「俺」だろうねぇ。

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基本的に、人付き合い、下手です。
かといって、暗くもありませんがw。

一人で彷徨ったり、愛犬と遊んだり。
まあ、そういう者ですww。
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